20130809_usdjpy_daily
今週は円高が進行した。
USD/JPYについては、7月27日付の記事で7月29日前後に一旦97.6円水準で下げ止まり、さらに下値拡大となった場合は96円Lowまで円高が進行すると書いた。実際に、USD/JPYは7月29日と7月31日に97.6円水準でダブルボトムを形成し、8月2日に99.941円まで反発した。しかし、その後さらに下値を拡大し、8月8日には95.808円の安値を示現している。
この下落はいつまで続くのだろうか。
上のチャートはUSD/JPYの日足チャートにエリオット波動とペンタゴンチャートを表示したもの。

エリオット波動の波動カウントはチャート表示のとおりであり、5月22日高値103.728円以降は調整局面にある。
もしUSD/JPY相場が依然として強気であれば、この調整はA-B-C-D-E波構成によるトライアングル・パターンになるという見方に変わりはない(7月6日記事)。

さて、7月6日付の記事に書いた下値目標94円台が近付いてきた。ペンタゴンチャートの次の交点が8月13日前後に位置しているので、ひょっとすると来週前半に安値を確認するかもしれない。この場合の下値目標は94.85円水準である。
ただ、下値示現後に次の上昇がただちに始まるわけではないと思う。おそらく、もう一度トライアングルの下辺を試す局面があり、結果的にはダブルボトムを形成するだろう。その時期は8月23日前後になりそうだ。

しかし、もし8月13日前後に下値試しがなく、週初より反転上昇した場合、8月13日前後は戻り高値のタイミングとなり、8月23日前後に向けて94円highを目指したジリ安の展開か、或いは大きな急落があるかもしれない。後者のケースでは、8月23日前後に91円midまで下落する可能性がある。
もし、その下落によって2月25日安値90.873円をも下回った場合、USD/JPYは更に下値を探りやすくなってしまう。ブル派にとっては大きな痛手だ。このケースでは85円水準への下落も視野に入れる必要がありそうだ。

当面はUSD/JPYがボトムを形成するか否か確認したい。