20130721_usdcad_daily
5月19日付の予測記事でUSD/CADの週足に逆ヘッド・アンド・ショルダーズが確認でき、ネックラインの位置する1.04Lowを突破できれば、大きな上昇を期待できると書いた。
6月21日にネックラインを突破したものの7月5日に1.06074で失速し、再びネックラインを割り込んできた。USD/CADの上昇シナリオは消えてしまったのだろうか。
上のチャートはUSD/CADの日足チャートにエリオット波動とペンタゴンチャートを表示したもの。

週足に示現した逆ヘッド・アンド・ショルダーズのネックラインを6月21日突破したものの、USD/CADの上昇はそれほど加速せず、7月11日以降はネックラインに沿う形で保合い相場が続いている。
ネックラインを上方ブレイクした6月21日の安値1.03615を既に下回っているので、ラスト・デイ・ルール(LDR)から見るとブレイクアウトはダマシだったことになる。ただし、週足におけるLDRでは1.01488を下回るまで、上方ブレイクは有効であるため、まだ明確な判断はできない状況だ。

気になるのは、2012年9月14日安値0.96324から始まった今回の上昇局面の波動の形状が拡大型ダイアゴナル・フォーメーションに見えることだ。もちろん、上昇局面の初期に示現するリーディング・ダイアゴナルかもしれないが、3-3-3-3-3波構成であるためエンディング・ダイアゴナルとなる可能性が高い。

もし、この見方が正しければ、USD/CADは7月5日高値1.06074で既にトップアウトしており、少なくともダイアゴナルの下辺の位置する1.02水準まで下落することになるはずだ。2012年9月14日以降のボトム形成時期は非常に規則正しく、1.02水準に到達する時期は8月下旬から9月初旬になるだろう。

ボトムが1.02水準にとどまれば、週足における逆ヘッド・アンド・ショルダーズの上方ブレイク・シナリオは維持され、再びドルが上昇することになると思う。しかし、ダイアゴナルの下辺を下回り、更に1.01488をも下回れば、USD/CADは急落し最大で0.96midまで下落することになるだろう。