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6月23日付の予測記事でUSD/JPYは下落の再開を待っている状態だが、99.4円水準に向けてもう一段高あるかもしれないと書いた。実際、USD/JPYは6月28日に99.446円まで上昇した。
いよいよUSD/JPYの下落が再開されるのだろうか。
上のチャートは、USD/JPYの日足チャートにエリオット波動とペンタゴンチャートを表示したもの。

USD/JPYのエリオット波動のカウントはチャートに示したとおり(前回から変更している)。
現在は、6月13日安値98.787円からのはじまったB波の戻り局面であるという見方に変化はない。B波は通常a-b-cの3波構成となる。しかし、B-c波の延長によって想定以上の戻りが生じたり、ダブルスリーやトリプルスリーのような複雑な波動によって完了に長い日柄を要するケースもある。

当初、B波の戻りは6月20日前後で完了すると見ていたが、結局、次のペンタゴンチャートの交点である7月1日前後まで上値を伸ばしてきた。今回は、a-b-c波の3波構成ではないケースかもしれない。

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上のチャートはUSD/JPYの時間足チャートにエリオット波動をラベリングしたもの。
B波が通常の3波構成であれば、6月24日高値98.702円から下落に転じるはずであった。しかし、週末28日には99.446円の高値を示現している。この高値がb波のイレギュラートップであれば、週明けからUSD/JPYは下落を開始するだろう。

ただ、B-4波安値96.863円を明確に下回るまで、下落トレンドの発生とはいえず、ひょっとするともう1段高あるのかもしれない。この場合は、7月5日前後に向けて100.45円水準を目指して上昇することになるだろう。

もし、週初から下落するものの97円台で下げ渋ったときは、おそらく週末に向けた上昇があるので、ショートポジションを閉じた方が良いだろう。スイングトレーダーは、96.863円を下回ってからショートポジションを構築しても良いと思う。