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前回のEUR/JPYの予測記事では、6月中旬は売り場探しの時期になること、6月18日前後に129円mid~130円highで戻り高値を示現した後、下落に転じることを予測した。実際、EUR/JPYは6月20日に129.893円の高値を付けた後、上げ渋っている。EUR/USDも転じたように見えるので、いよいよ下落が始まるかもしれない。
上のチャートはEUR/JPYの時間足チャートにエリオット波動を表示したもの。

エリオット波動のカウントはチャートの表記のとおり。
5月22日高値133.797円以降のチャート形状は、かなり複雑で、チャートに示した波動カウント以外にも、いくつかカウントの仕方がある。例えば、5月22日高値から6月7日安値126.108円までを3波構成ではなく、ダブルスリーやトリプルスリーと数えることもできる。
ただ、現時点でも最も重要なのは、6月14日安値125.169円から6月20日129.893円までのチャートに、拡大型ダイアゴナル・トライアングルが示現していることだ。しかも、週末の下落でトアイアングルの下辺を下放れている。
このダイアゴナルがエンディング・ダイアゴナルであれば、来週中に、週末の下落でつけた安値127.780円を下回り、下落トレンドをスタートすることになると思う。

もし、下落をスタートすれば、EUR/JPYはどこまで下落するのだろうか。
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上のチャートはEUR/JPYの日足チャートにエリオット波動とペンタゴンチャートを表示したものだ。

一目見て、ヘッド・アンド・ショルダーズを形成しているようにみえる。特に、左肩とヘッドの間の安値(4月16日安値124.952円)よりヘッドと右肩の間の安値(6月13日安値124.943円)の方が僅かばかり低い点も、下落トレンド入りを示唆しているように思う。
このため、6月21日安値127.780円を下回れば、おそらく来週中にもネックラインを割り込み、ペンタゴンチャートの次の交点が位置する7月4日前後に向けて下落すると思う。7月4日前後までに、どの水準まで下落するかはわからない。ここ数日の値動きを見れば、あっと驚くような急落もあるかもしれない。

なお、ヘッド・アンド・ショルダーズのチャートパターンから算出される下値目標値は116円Low。127.780円割れで逆指値ショートを仕替けた場合に期待できる利益は十分だ。