20130609_n225_hourly
今週、大きく円高が進んだ。前回のUSD/JPY予測記事では短期的な反発の可能性を示したが、リーディング・ダイアゴナルをエンディング・ダイアゴナルと読み間違ってしまったようだ。
さて、5月22日から始まった下落は週末で一旦終息したように見えるので、来週以降は戻り高値を見極めていくことになりそうだ。そこで、ここ数日、クロス円相場と高い連動性を示す日経平均株価について、まずは分析してみたい。
上のチャートは日経平均株価CFDの時間足チャートにエリオット波動を示したもの。

エリオット波動のラベリングについてはチャートに表示したとおり。
5月28日の14600円水準の高値からは拡大型ダイアゴナル・トライアングルを形成しながら下値を模索し、6月6日NY市場において12300円割れを示現した。この安値をもってダイアゴナル・トライアングルを構成する最後の波動であるv波を完了し、以降は修正波動のB波に移行しているとみられる。
B波はa-b-cの3波構成となるはずであり、週末の13200円超に到達した反騰は、このうちa波だろう。

おそらく、週初はa波の頂点をつけた後、b波によって再度下値を試すことになると思う。6月10日から11日かけて日銀金融政策決定会合があるため、この結果が出るまではb波による調整が続くことになるだろう。
その後、c波に移行し、戻り高を演じることになるはずだ。その上値目標はダイアゴナル・トライアングルの形状から13600円水準、最大で14100円に到達することになりそうだ。また、その時期は6月18日前後である。
ただ、日経平均先物のSQ値が算出される来週末には、既にこの価格水準に到達することになると思う。

その後は下落が再開されることになるだろう。ただし、6月21日まで高値圏での推移が続くかもしれない。
一旦、下落が再開されれば、5月22日から6月6日までと同等のスケールの急落が展開されることになるはずだ。その下値目標値は11000円割れであり、到達時期は7月2日前後だ。

日経平均株価がこのシナリオに沿った相場展開となれば、クロス円の下落も相当なものになるかもしれない。

(21:53追記)
底値のタイミングとしては7月2日〜5日の可能性が高い。