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先週の予測記事で、USD/JPYは5月15日前後に102円high~104円midで天井をつけると予測した。実際、USD/JPYは5月15日にこの下限に位置する102.762円に到達し、その後調整入りするかに見えた。
しかし、週末に再び高値を更新し、103.301円をつけ、ほぼ高値引けした。USD/JPYはどこまで上昇するのだろうか。
上のチャートはUSD/JPYの日足チャートにペンタゴンチャートとエリオット波動を表示したもの。

エリオット波動のカウントについては前回記事のとおりであり、現在、上昇波動の最終局面に位置しているという認識に変わりはない。また、ほぼ高値引けだったことから、週明け、ラリー・ウィリアムズのOOPSが機能しそうであり、もしそうなれば、その高値で反転する可能性もある。
ただ、USD/JPY以外の通貨ペアでもドルは非常に強く、仮に週明けに窓を空けたとしても、そのまま上昇していく可能性は否定できない。

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上のチャートは、USD/JPYの時間足チャートだ。4月2日安値92.563円以降にエリオット波動をラベリングしている。
日足に示した拡大型ダイアゴナル・トライアングルから、4月2日以降の最終上昇波動はa-b-cの3波構成となると見込んでおり、現在進行中のc波がa波(赤色矢印)と等長になる場合の上値目標値は104.382円である。
また、最後のa-b-c波のc波は5波構成となることから、現在進行中のc-5波がc-1波(緑色矢印)と等長になる場合の上値目標値は104.278円である。このため、104円Lowは有力な上値目標値の1つだと思う。1日あれば十分届く射程圏内だ。

しかし、気になるのは青色でなぞったM字波動である。M字波動からの上方ブレイクはM字型二段上げのチャート・パターンであり、M字の高さ(青色矢印)の2倍の値幅を、M字の終点位置から上昇する。この場合の上値目標値は106.788円である。最近のドルの強さ、P&F分析による上値目標値を考慮すると、これも数日あれば到達可能な水準だろう。

2月11日高値94.449円以降のトップとボトムの周期から見た天井候補日として、今週5月22日がある。USD/JPYの上昇は、あと数日かもしれないが、もう少し上値は伸びそうだ。