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週末、USD/JPYが再び高値を更新した一方で、クロス円は高値を更新できなかった。市場の関心は円安からドル高へ移っているようだ。既に、AUD/USDにおいて大きくドル高に動き出しているなか、USD/CADにおいてもドル高の予兆がみえる。
上のチャートは、USD/CADの週足チャート。

2009年3月高値1.3062より2011年7月安値0.94053までドル安が進んで以降は、0.97~1.05のレンジで推移している。この中長期チャートを一目みて認識できるのは、2011年7月安値0.94053をヘッド、2010年4月安値0.993を左肩、2012年9月安値0.96324を右肩とする逆ヘッド・アンド・ショルダーズの形成だ。
来週時点で1.04Lowに位置するネックラインを上方に突破できれば、大きな上昇が期待できる。

もちろん、逆H&Sはネックラインを突破しなければ完成ではないので、焦って買う必要もないかもしれない。
ただ、今回のケースでは、上方ブレイクに賭けてみたい別のチャート・パターンが、右肩形成の過程で示現している。それは、下のチャートに示すカップ・ウィズ・ハンドルだ。
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2012年6月高値1.04452から2012年9月安値0.96324を経由し、2013年3月高値1.03417へ至る部分がカップ、それ以降がハンドル部分とみることができる。週末の上昇で既にハンドル部分の上辺1.02midを上方ブレイクしているので、この位置からカップの深さに相当する値幅を足した1.09highまで上昇することが期待できる。

この上昇過程で、前述の逆H&Sのネックラインも突破していくであろうことから、さらに上値は伸びることが期待できるだろう。

クロス円相場がUSD/JPYと歩調を合わせて上昇するかどうかは、ドル高の度合い次第であるため、しばらくドル・ストレートに取引対象を絞った方がわかりやすいかもしれない。