20130512_usdjpy_daily
USD/JPYは5月8日安値98.563円から週末には102円に迫る水準まで急騰した。
4月14日の記事では、4月9日前後に天井をつけた後、5月15日前後に向けて下落すると予測した。4月11日に高値をつけたところまでは良かったが、5月8日以降は真逆の動き。残念ながら大外れだ!
上のチャートはUSD/JPYの日足チャートにエリオット波動とペンタゴンチャートを表示したもの。

前回の記事までのエリオット波動のカウントを見直している。前回までは2月11日高値94.449円から4月2日安値95.563円をランニング・コレクションによる3-4波と見ていたが、今回のカウントでは1月23日安値88.058円以降を5波に示現した拡大型ダイアゴナル・トライアングルと見ている。

このケースでは、ダイアゴナル・トライアングル内の波動は、すべてa-b-cの3波構成となるはずであり、4月2日安値95.563円を起点とする5-5波も同様である。4月11日高値99.943円までをa波、その後の4月30日安値97.002円までを収束型フラット調整のb波とし、そこから最後の上昇波動であるc波が始まっているとみられる。
c波がa波の0.618倍、0.764倍、等倍であった場合の上値目標値は、それぞれ101.56円、102.64円、104.4円である。すでに101.56円は到達しているので、USD/JPYがさらに続伸した場合は102円high〜104円midまで上昇することになりそうだ。

ペンタゴンチャートをみると、次の中心点が5月15日前後に位置している。EUR/JPYがライントップであった場合の天井形成日はおそらく5月14日になりそうなので、USD/JPYも同時期に天井を形成する可能性が高い。日柄と上値目標からすると、102円high〜104円midの水準に十分到達できそうである。

しかし、それは2012年9月13日安値77.124円からはじまった上昇波動の最後の局面であり、一旦高値をつけた後は、6月7日前後に95円水準まで急落すると思う。
USD/JPYが100円を突破して市場参加者の意識が変わったというニュースもあるが、大衆心理が動いたときこそ注意すべき時期だ。USD/JPYの上昇幅が小さくなりはじめたら気をつけたい。