20130414_USD/JPY_Daily
先週の予測記事でUSD/JPYは4月23日前後まで上昇傾向である書いた。しかし、次の留意点も書いた。
来週初4月9日前後に押目が形成された場合は、買いを狙ってみたい。しかし、もし4月9日前後に向けて続伸し99円midに到達しているようであれば、急落があるかもしれないので注意した方が良いと思う。
USD/JPYは4月11日に100円一歩手前の99.943円まで上昇したが、その後急落した。さて、これは押目?或いは当面の高値をつけたのだろうか。
上のチャートはUSD/JPYの日足チャートにエリオット波動とペンタゴンチャート、相場サイクルを表示したものだ。

前回の記事のとおり相場サイクルからすると、USD/JPYの次のボトムは5月15日前後になると見られる。一つ前のボトムであった4月2日から5月15日までの概ね中間点が4月23日前後であり、USD/JPYはこの日までに天井を形成するという予測に変更はない。

さて、USD/JPYは2月11日高値94.449円から引いた36度レジスタンスを週初4月8日にブレイクしたものの、このラインに沿った保合いが続いている。4月11日には99.943円の高値をつけたが、翌12日は久しぶりに大き目の陰線が示現した。4月11日高値99.943円が当面の高値かもしれないという見方も出始めているようだ。
実際、99.943円はこの相場サイクルのトップだったかもしれない。この見方が正しければ、USD/JPYは4月16日又は4月23日前後まで高値圏で保合いを継続した後に本格的に下落するだろう。あるいは、明日4月15日、下方に窓を空けて相場が始まり、その窓を埋めない場合は、アイランドリバーサルの完成となり、ただちに下落していくことになりそうだ。

しかし、一つ気になる点がある。今回の上昇相場は非常に強い。
3-3-iv波(図中灰色着色)と3-4波の2つの調整局面において、高値・安値を共に切り上げるランニング・コレクションが示現した程である。3-3-iv波のケースでは、調整波動を脱する局面(3-3-v波の初動。図中黄色着色)において、高値保合い後、再び力強く上昇した。
3-4波の調整波動を脱した後の高値保合い局面である今回も、同じような波動を描くことになるかもしれない。このケースでは、4月8日で形成された97.826円〜98.068円の窓は埋めないまま、100円超への4度目のトライがあると思う。

まずは、週末からの下落局面が97.826〜98.068円に位置する窓に到達するかどうかを見極めたい。