20130105_usdjpy_daily

12月中旬に中長期チャートに示現した逆H&Sのネックラインを突破して以降、3週間で5円以上急伸しているUSD/JPY相場であるが、来週初に一旦トップアウトするかもしれない。
上のチャートは、USD/JPYの日足チャートにエリオット波動とペンタゴンチャートを表示したもの。
(チャートシステムはFXDDのMetaTrader4)

USD/JPYが中長期の逆ヘッド・アンド・ショルダーズのネックライン(灰色太線)をブレイクしたのは昨年12月12日。上のチャートに示したエリオット波動のカウントでいうと、5波構成となるはずのC波の中勢波動3波目(C-3)を構成する小勢波動3波目(C-3-iii)のスタートと共にネックラインを突破したことになる。
エリオット波動理論では、一般に第3波がもっともモメンタムの強い推進波であり、今回もこの例に漏れず、押目を作らない爆発的な上昇となったわけだ。ちなみに、ネックラインをブレイクした日は、ペンタゴンチャートの交点の位置する12月11日(変化日)の翌日だった。

さて、次のペンタゴンチャートの交点は2013年1月4日に位置していた。USD/JPY相場はこの日に高値88.398円を示現した。全く勢いが衰えないが、ADX(14)は60を超え、いつ急落してもおかしくない状況だ。
現在進行中とみられるC-3-iii波の4時間足チャートを確認すると、C-3-iii波は最終段階(5波目)にあり(或いは既に完了しており)、間もなくC-3-iv波による下落波動を開始するはずだ。
もし、週初1月7日に更に続伸した場合でも、A波やC-1波からの目標値算出によれば89.2円水準で止まるだろう。そこから一転して、次のペンタゴンチャートの交点1月16日前後に向けた急落が起きると思う。下値目標値は85円midである。

その後は再びC-3-v波の上昇波動へ移行するとみられる。C-3-v波のトップ形成は2月11日前後であり、その目標値はC-3-iv波の調整幅次第だが、90円水準に留まるだろう。

C-3(C-3-v)波完了後のUSD/JPY相場は、C-4波による調整相場入りとなるはずだ。この調整相場は安部政権が意図する85円〜90円水準で、しばらくレンジ相場を形成するかもしれない。