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ユーロ危機を巡るヘッドラインに振り回される相場展開が続いている。その割にEUR/USDは下値も限定的でトレード対象とするには読みにくい。EUR/USDは11月25日安値1.32118を下回るまではレンジ相場となりそうだ。また、USD/JPYの上昇にもしばらく時間が必要なので、いまメジャー通貨ペアでトレード対象になりそうなのはGBP/USDぐらいだと思う。
上のチャートはGBP/USDの日足チャートにエリオット波動とペンタゴンチャートを表示したもの。エリオット波動のカウントは、過去の記事で何度も書いているので省略する。

さて、GBP/USDの日足チャートを見ると、ペンタゴンの対角線である-36度レジスタンスライン(チャート上黄色線)がワークしているように見える。今週も、一時1.57692まで上昇したが、結局このラインを明確に超えることが出来ず、急速に値を戻してしまった。このラインは、来週1.57066から毎日17pipsずつ下落してくるので、引き続き上値が重い展開になると思う。
また、短期チャートにも弱気のフォーメーションが確認できる。ChartClipに次のように書いた。
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GBP/USDの時間足には、下降ウェッジ・パターン拡大型ダイアゴナル・トライアングルに続き、拡大型の弱気フラットが示現している。
弱気フラットの次に来る波動は下落波動であり、既に1.57692(チャート上B-c波のトップ)からの下落は、その初動かもしれない。この後、1.55609を下回れば下落トレンドが鮮明になるはずだ。ただし、1.57692を上回れば波動カウントの見直しが必要になる。
下落が鮮明になるのは、11月25日安値1.54223を下回ってからだろうが、それはペンタゴンチャートの次の頂点が位置する12月28日までに起きるだろう。