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本日は東京市場と米国市場が休場であるにもかかわらず、欧州通貨を中心に値動きのある展開だ。これまでのドル高の調整が先行しており、EUR/USDやGBP/USDは上昇、USD/CHFは下落となっている。このドル売りの流れを受けて、これまで狭いレンジで保ちあっていたUSD/JPYに動きが出てきそうな気配だ。USD/JPYについては8月21日の週足分析で10月10日に始まる週がボトムの候補日と書いた。それは今週である。
上のチャートはUSD/JPYの日足チャートにエリオット波動とペンタゴンチャートを表示したもの。
USD/JPYは4月6日高値85.512円から始まった5波構成の下落波動のうち第4波か、或いは第4波を9月9日又は10月3日に終え、第5波に移行したかのいずれかに位置している。10月1日の記事に10月3日前後に最大77円midで天井を打ち、下落波動を再開させると書いたとおり、既に第5波に移行していると見ている。

戻り高値をつけた10月3日のレンジは77.248〜76.505円であり、10月3日以降の日足は全てこの狭いレンジに孕む形で推移しているので、このレンジブレイクが次の流れを決めるだろう。ペンタゴンチャートをみると9月19日に36度サポート(チャート上橙色線)を下方ブレイクして以来、このラインがレジスタンスとして機能しているように見えるので、次の流れは下方へ向かうと思う。

もし、10月3日安値76.505円を割れると、ペンタゴンの次の交点である10月17日前後に向けて、74円台を試す展開になると思う。少なく見積もっても75円Lowであり、最大で72円台を示現する可能性もある。

もし今週末14日から来週初17日にかけてUSD/JPYが安値を示現すれば、それは絶好の買い場かもしれない。一旦安値を確認すれば、年末年始に向けてUSD/JPYは85円水準まで戻すかもしれない。