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9月25日の記事でGBP/USDが10月28日前後まで下落すると書いた。しかし、USD/SGD分析と同様にドルインデックスと比較すると既に下値ターゲットに近い水準まで下落しているようだ。もしかするとGBP/USDの下値はそれほど深くないのかもしれない。EUR/GBPチャートは、この見通しを支持している。
上のチャートはEUR/GBPの日足チャートにエリオット波動とペンタゴンチャートを表示したもの。EUR/GBPのエリオット波動は、2008年12月30日に高値0.9803をつけて以降、複雑な調整波動(ダブルスリー形状?)を示現しており、7月1日高値0.90820からはおそらく5波構成の下落波動C波が進行中とみられる。C波の小勢1波(C-1波)は8月5日安値0.86417まで、その後8月31日高値0.88831にてC-2波を完成し、現在はC-3波が進行中であるようにみえる。

このため、来週以降、C-3波の推進波により下落トレンドが明確になってくるだろう。ペンタゴンチャートを見ても、9月12日安値から36度サポート(チャート色紫線)を一旦回復した後、再度切れているので、C-3波入りは確実だと思う。このC-3波の目標値は少なくとも0.83水準であり、フォーメーション分析からは0.81highの目標値が算出できる。その到達時期は早ければ10月20日前後である。EUR/GBP相場では、ペンタゴンの中心点で反転するケースが多いので10月20日前後でも反転を期待したいが、続落する場合は11月末頃まで下落する可能性が高い。

EUR/GBP相場を見れば、10月中旬頃までの戦略はEURショートで間違いないように思える。