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ここ数日のUSD高を受けて貴金属相場もやや弱含み―といっても高値圏での推移だが―の展開となっている。XAU/USDは9月6日に1920.27ドルの高値を示現し、先週末には1762.38ドルまで下落、XAG/USDは8月23日高値44.18ドルから週末にはあ39ドル台まで下落している。XAU/USD(Gold)についてはもう少しチャートの進行を見てみないとわからないが、XAG/USD(Silver)については今週動きがありそうだ。
上のチャートはXAG/USDの日足にエリオット波動とペンタゴンチャートを表示したもの。
XAG/USDは4月25日高値49.78ドルを以って大局波動を完成して以降、次の波動に向けた調整期間にある。4月高値から5月12日安値32.32ドルまでをA波とみれば、以降の緩やかな上昇はB波による戻り局面とみることができる。このB波を構成する波動をみると、a-b-c-x-a-b-cのダブルスリーとなっており、最終c波が8月23日高値44.18ドルで終わったか、或いは継続中であるかを見極める時期にある。

さて、ここ数日の値動きをみると、ペンタゴンの-72度ラインに上値を押さえつけれているようにみえる。このまま9月22日前後までに-72度ラインを突破できない場合、次のペンタゴンが右下に書き足されるので、XAG/USDの下値は拡大することになり、B波は8月23日高値44.18ドルで終わったと確認することができそうだ。この場合、既に下落C波へ移行していることとなり、5月12日安値32.32ドルを下回る水準まで下落することになるだろう。
一方、-72度ラインを突破できれば、XAG/USDは続伸することになるだろう。この場合、B波が4月25日高値49.78ドルに面合わせとなる可能性もあり、更に上昇すればエリオット波動のカウントを訂正する必要がある。

いずれのケースにしても9月22日を過ぎて直に反転が見られれば注意が必要だ。それは次のトレンドの初動である可能性があり、そのトレンドは10月最終週まで続く可能性がある。