20110903eurusd

先週末8月28日の記事で、EUR/USD相場について次のように書いた。
8月29日の交点が高値示現の転換日となり、この点を通る36度レジスタンス(チャート上青線)に沿って下落を開始するのか、或いは8月29日がレンジブレイクの変化日となり、9月12日の交点へ至る72度サポートライン(チャート上緑色)に沿って上昇するかのいずれかになると思う。
実際、EUR/USDは8月29日に1.45482の高値をつけて以降、週を通じて下落した。この下落はどこまで続くのだろうか。
上のチャートはEUR/USDの日足チャートにエリオット波動とペンタゴンチャートを表示したもの。
EUR/USDは、5月4日高値1.49396から7月12日安値1.38366までA-B-C(C-1)の下落波動を経た後、a-b-cの3波構成であるC-2波によって8月29日高値1.45482をつけた。その後、先週の下落である。

週末の終値は7月12日安値1.38366からの36度サポート(チャート緑線)を下方ブレイクしているので、おそらくEUR/USDの中期的な下落がスタートしたと思う。この下落波動はC-3波とみられ、早ければ10月4日頃、下値目標値1.31highに到達することになるだろう。しかし、相場サイクルから見た下落の最終目標値は更に低く、2012年1月5日前後に1.25Lowである。

週末終値1.42水準から下値目標1.31highまでおよそ1,000pipsを約1ヶ月間で急落する見通しとなるが、36度サポートの位置を考慮すると10月4日前後まで下げ渋る可能性もある。もし、下方ブレイクに確度を求めるのであれば、ペンタゴンの36度対角線の下方ブレイクを待った方が良いかもしれない。このラインは今週末(9月9日)に1.40Lowまで上昇してくる。

さて、この見通しには1点気になる点がある。5月4日高値から7月12日安値までの波動がA-B-C(C-1)ではなく、同じく3波構成のX波であるかもしれないという点だ。X波は事後的にしか確認できないので、現時点では判断できないが、もし週初からEUR/USDが反騰し8月29日高値1.45482を上回った場合は、見通しを変更した方が良いだろう。この場合、EUR/USDは10月4日前後に向けて上昇する可能性があり、その上値目標は少なくとも5月4日高値1.49396超 ― 1.57さえあり得る!? ― となるだろう。