20110703eurusd

EUR/USDは週初に1.4023でボトムアウトし週末には1.45505まで上昇した。日足ではWボトム形状を示現し、高値引けしたので、先週の予測記事に示した2つのシナリオのうち、上値狙いの展開に決まったように見える。しかし、週初の下落には注意が必要かもしれない。
上のチャートはEUR/USDの日足チャートにエリオット波動とペンタゴンチャートを表示したもの。
エリオット波動は先週の予測記事と同様、上昇シナリオ(チャート上水色表示)と下降シナリオ(ピンク色表示)の2種類を表示しているが、先週の値動きによって上昇シナリオの方が有力に見える。

ただ、このまま高値更新まで一気に駆け上がるとみるのは控えた方が良いかもしれない。5月4日高値1.49396から始まった第4波の軌跡は、チャート上に黄緑色で表示したような三角保合いを形成している可能性がある。週末7月1日の引値は丁度このトライアングルの上辺に抑えられている。また、ペンタゴンチャートの特性からペンタゴンの頂点Xに引き寄せられた高値とみることもできる。
このため、明日7月4日からは一旦下落するかもしれない。その下落は日足でWボトムを示現していることから1.44付近で止まると見ているが、最大でトライアングルの下限1.41mid水準まであるかもしれない。
現在が第4波の調整波動に位置しているとすれば、それは良い買場となるだろう。その押目を経て、第5波の上昇を見せることになるからだ。

しかし、もし下落が1.41midを下回った場合は上昇シナリオは怪しくなる。引値ベースでWボトムのネックライン1.44を下回れば注意した方がいいだろう。