20110422eurusd

先週は、週初にドルの買い戻しがわずかに見られたものの、それは一時的なもので結局ドル売り相場継続となった。AUD/USDは1.07734、EUR/USDは1.46478の高値を示現し、これまではっきりしなかったGBP/USDも1.65982まで上昇している。EUR/USDについては4月6日の記事での予想シナリオと概ね一致した推移が続いているが、本日はそのシナリオを再度確認してみた。
上のチャートはEUR/USDの日足チャートにエリオット波動とウォルフ波動をラベリングしたものだ。4月6日の記事では、ウォルフ波動による目標値として、6月2日に終わる週に1.47まで上昇する見通しを示した。この日柄については、日数計算に土日を含めてしまっていたので、正しくは6月24〜27日前後であり、このタイミングまで上昇する見通しに変化はない。
しかし、この週初(おそらく4月26日まで)には一時的にトップアウトする可能性があるので、トレードには注意が必要だろう。これはウォルフ波動の上限に一時的に到達している点や1月10日安値1.28723からスタートしたエリオット波動の3波目が天井をつける日柄に位置していることから推測できる。
もちろん、ウォルフ波動の上限を明確にブレイクし、この前提が崩れれば、EUR/USDは1.5前後まで一気に到達する可能性はある。しかし、一時的に下落する見方を私はとる。
この下落の目処は最大で1.41Lowであり、その調整期間はゴールデンウィーク明けまで続くだろう。その後、上昇波動の最終5波によって、6月下旬に向けて1.47〜1.51を試す展開になると思う。この調整が1.43Lowで終わった場合、ユーロはさらに続伸して1.53超を目指すかもしれない。
このため、堅実なトレーダーはゴールデンウィーク明けまでの期間中に、EUR/USDを1.41〜1.435で買いホールドするのが良いと思う。この場合のストップロスは第1波の頂点である1.3827割れである。しかし、来週は一時的なトップとなると思うので、積極的なトレーダーなら1.46以上で売りを狙っても面白いかもしれない。

先週末で水星逆行も終わり、トレードしやすい環境が幾分戻るかもしれないが、おそらくEUR/USDの今後はそんなに簡単な相場展開にならないと思う。ユーロもドルも問題を抱えすぎている。オージークロスやカナダドルクロス、或いはXAU/USD、XAG/USDの方がトレードしやすいと思う。