20100826USDJPY本日USD/JPYは一時84.88円まで反発。EUR/JPYは108円まであった。クロス円相場はまだまだ円高のリスクが指摘されているが、実は底打ちしているのではないかと見ている。
上のチャートは、USD/JPYの日足チャートにエリオット波動をラベリングしたもの(チャートシステムは、ドリームバイザーのリアルタイムチャート)。

USD/JPYのテクニカル分析については8月8日の記事で2つシナリオを示した。そのうち1つは、昨年11月安値84.8円から3波-3波-5波のフラット変形を形成中とするもの。この場合は8月24日につけた83.59円で既にボトムアウトしたことになる。
次にやってくる波動は5波構成の上昇波動であり、C波がウェッジフォーメーションであったことから、ウェッジの起点の92円水準を目指す波動となるだろう。また、起点となった6月4日から8月24日安値までの58日間よりも短い期間で同水準まで戻すことになり、おそらく10月22日前後になるだろう。

20100826USDJPY2もう一つのシナリオは、現在の波動が5月5日高値94.98円から始まった5波構成の下落波動であるというシナリオ。FXブログや投資レポートを読むとこのシナリオと見る人の方が多そうだ。
この場合は、現在5波動目の第5波の最終局面にあり、もう一度安値を更新してから反発するというものだ。この場合の下値目処は前回記事で示したとおり81.42円。その後11月18日に向けて反発すると思う。この場合は第5波の起点である88円水準が戻りの目処になるだろう。

いまだ二つのシナリオのうちどちらか明確ではないが、米国債・金利の動向を見ていると前者であるような気がしている。