20100806EURUSD8月1日記事でEUR/USDは8月3日前後から調整入りの可能性を書いた。結果的には週末に続伸し、1.3333の高値を示現している。しかし、サイクル的に見ても下落は間もなくはじまりそうだ。
上のチャートはEUR/USDの日足チャートにエリオット波動とトレーディングサイクルを記載したもの(チャートシステムは、ドリームバイザーのリアルタイムチャート)。

EUR/USD相場には、1.1876安値をつけた6月7日以降17日周期のトレーディングサイクルが存在しているようだ。次の周期は8月12日前後となるが、このサイクルが3位相パターンであった場合、最終の位相が若干延長されるので8月20日前後にボトムの時期がズレるかもしれない。

さて、6月7日安値からのエリオット波動は、おそらくA-B-Cの修正波動パターンであり、これは3月17日高値1.3817から6月7日安値1.1876への下落5波動に対する反発調整である。
この反発が調整であるためには、値幅・日柄ともに下落5波動の76.4%以内に収まる必要がある。日柄でいえば8月6日までの期間であり、値幅では1.3359までの反騰である(前回記事では4時間足で計測したため8月4日までとなっていた)。

週末8月6日に丁度1.3359手前の水準まで反騰した。戻り一杯である。
ここで反転し、下落を開始しなければ、6月7日以降の上昇は調整波動ではなく、EUR上昇の新局面である可能性が生じる。少なくとも、反発目処を11月25日高値1.5143から6月7日安値1.1876に対して分析する必要があるだろう。

しかし、そうはならないと思う。
8月6日・1.3359は値幅と時間の均衡点であるし、現在進行中のC波はA波の波長に対しても実に美しい比率で上昇しているので、8月6日高値1.3333は止まるべくして止まったように見える。

市場はUSD売り一色。反転するには良い頃合だ。