20100506EURUSDユーロの下落が止まりません。EUR/JPYは一時119円割れ、EUR/USDは1.27Lowまで下落しています。4月21日のEUR/USD分析記事5月4日のEUR/JPY分析記事の概ね予想通りの値動き。EUR/JPYについては次の下落に向けたプラットホームの形成に入ると見られるため、しばらく118〜121円のレンジで推移するとみています。EUR/USDについては短期底打ちの可能性があるので、少し分析してみました。
上のチャートはEUR/USDの日足チャートにエリオット波動をラベリングしたもの。(チャートはフォレックス・ドットコムMT4)

エリオット波動のラベリングを2種類しています。
まず、メインシナリオは青色のラベリング。4月21日のEUR/USD分析記事で示したように、第4波にランニング・コレクションのフォーメーションが示現し、4月12日高値1.3691から第5波が始まったとみるものだ。
通常、第5波の波長は第1波の0.618倍か1倍である。また、第3波が最も長い波動である(商品相場では第5波が長いケースも多い)ため、第3波の1倍を超えることはないと考えると、第5波の目標値は次のとおりとなる。

(1)第5波が第1波の0.618倍の場合・・・1.3118
(2)第5波が第1波の1.0倍の場合・・・1.2764
(3)第5波が第3波の1.0倍の場合・・・1.2554

チャートで半透明の赤色レクタングルの範囲となる。本日の安値は1.2694なので、既に(2)までは達成しているため、ここから更に下落しても150pips程度となる。
ショートポジションも相当溜まっていると見られるので、ショートカバーを考慮すると、ここからの追撃は躊躇される水準だ。むしろ、1.25割れをストップロスに短期ロングを試してみても良いかもしれない。

しかし、短期ロングも躊躇ってしまうシナリオもある。それは緑色のラベリングで示したサブシナリオだ。
これは第5波が3月17日高値1.3817を起点にはじまり、4月12日高値1.3691からは第5波のエクステンションが発生していると見るシナリオである。このケースでは、まだまだ下落余地があることになる。

もし、短期ロングを試す場合はタイトストップで望んだ方が良いだろう。